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多言語話者の落とし穴?!セミリンガルとは

皆さんはセミリンガルという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

バイリンガルみたいでかっこいいなと思った方もいるかもしれませんが、

これは非常に恐ろしい現象なのです。

セミリンガルとは

セミリンガルとは、ダブルリミテッドや一時的セミリンガルなどと

呼ばれる現象であり、その実、「複数言語のインプットを得ているものの

どの言語の能力の伸びきらず、まともに話せる言語がない」状態を指します。





幼少期に海外に移住することになった子どもによく現れる症状で、

思ったことを言葉にできないストレスから癇癪を起こしやすい不安定な精神になると言われます。

また、人は思考をも言語を用いて行う(思考に使用される言語を思考言語と呼ぶ)ため、

言語力の未発達は思考力の未発達にもつながると言われています。

対処法は??

”一時的”とも言われるように、この症状は適切な言語刺激を

十分量受けることによって緩和されると言われています。

ただし、成人になってからもセミリンガル状態を抜け出せない人がいる

という事実もあります。





抜け出すためにはどちらかの言語を放棄し、

片方の言語を一般的な水準まで上げることに注力することが有効です。



また、もしもお子さんが複数の言語刺激を受ける環境にいる場合、

予防策として父は英語で母は日本語、あるいは家では日本語で外では英語のように

使用する場面をはっきりと区別することによって言語間での混同を防ぎ、

セミリンガルになることを予防できると言われています。

最後に

ここまでセミリンガルについてご紹介してきましたが、

日本で例えば子どもを英会話教室に通わせているとか

小学校で英語の授業が行われているとかいう程度のインプット量であれば、

セミリンガルに陥る危険は皆無であると言っていいでしょう。



そのため、多くの場合は子どもがセミリンガルになってしまうのではと

心配する必要はありません。小さなお子さんを連れて海外に移住するような

方は頭の隅にでも今回のお話を入れておいていただければ幸いです。