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仮面浪人って何?意外と聞けない裏話

こんにちは!最近iPhoneの調子がすこぶる悪く

充電器につないでいても電源が切れるようになりました。

無常ですね…(違う


さて、皆さんは仮面浪人という言葉を聞いたことがありますか?

あまり馴染みがないかもしれませんが、大学に入ると意外と耳にする言葉です。



実は、この記事を書いている私も仮面浪人をしたひとり。

今回はそんな私の体験談を交えながら仮面浪人についてお話したいと思います!

仮面浪人とは?

そもそも仮面浪人とは何なのでしょう。



端的に言えば、大学に通いながら受験勉強を続け翌年以降の

受験に挑戦する人たちのことです。

できれば全ての受験生に納得して受験を終えてほしいところですが

実際には毎年悔しい思いをしてもやもやを残す人も多くいます。

切り替えて実りある大学生活を送る人、奮起してもう一年挑戦する人、

あるいはコンプレックスを抱えながら4年間を過ごす人。

様々いますが、仮面浪人もそのひとつの形です。仮面浪人を選択するにも

メリットがありデメリットがあります。

仮面浪人のメリット

では、仮面浪人のメリットとはどのようなことが挙げられるでしょうか?

細かく挙げればいくつも挙がりますが、主なものに絞れば下記のふたつです。

確実なすべり止めになる

何を挙げようともまずはこれでしょう。どんなに翌年の受験に失敗しても

確実に行ける大学があるわけですから、ほかの浪人生と比べて圧倒的に心理的な優位に立てます。

しかもその大学には現役で入っていますから、失敗した場合一浪の事実を揉み消せます(笑)

すべり止めの大学に割く時間も必要なくなりますからより志望校に集中できることも

大きなポイントです。

大学生活を予習できる

これは籍を置くだけでなく受験勉強しながらもしっかり大学に通っていた人にのみ

当てはまることですが、大学生活がどのようなものかを自分で体験できるのは大きなメリットです。

中の人の場合、実際に通ってみて大学で学びたい内容が明確になり志望学部を変更しました。

大学4年生になりましたが、思い切って学部を変えたのは正解だったなと思っています。

デメリット

ではデメリットも見てみましょう。

先にタネを明かすとこちらの方が多いです。実際に体験した身から出る話ですので

少しでも参考になればと思います。

勉強に充てられる時間が少ない

大学に通いながらの受験勉強ですから当然ほかの浪人生と比べて

勉強に充てられる時間は少なくなります。受験本番直前の1月には期末試験もあります。

大学には籍だけ、という人もいることは事実ですがあまりおすすめしません。

なぜなら失敗した場合、ろくに単位も取れていない、友達もいない、という状態で

2年生(単位がなくても2年生に上がる大学がけっこうあります)になることもあるからです。

そこから大学生活を仕切りなおすには大きな労力が必要ですし、もし仕切りなおせたとしても

自分は留年が確定しているので友達と一緒に卒業はできません。

自分の立ち位置がわからなくなる

変な話ですが、自分が大学生なのかそれとも浪人生なのかわからなくなってきます。

周りの大学生は自らの学生生活を目一杯謳歌していますし、ほかの浪人生は

一心不乱に勉強しているでしょう。そうなってくると自分がどこに属している人間なのか

あいまいになり言いようのない孤独感にさいなまれることがあります。

通っている大学を蹴ろうとしている分大学の友達にはうしろめたさも感じます。

浪人している友達には華やかな大学生という仮面を持っている分やっかまれることもあります。

よく仮面浪人は心理的に楽だという記事を目にしますが、仮面浪人が心理的に有利なのは

すべり止めがあるということくらいです。当然、上記の通り大学の講義やテストなど、すべり止めでの

心理的優位の維持も相応の労力を必要としますから、むしろ心理的につらいというのが正解でしょう。

お金がかかる

これも当然のことながら、仮面浪人にはお金もかかります。

1年分の学費に入学金、受験料だって馬鹿になりません。模試を受ければ、また予備校の

夏期講習に参加すれば、そのたびにお金はかかります。

多くの場合そういった費用は親が負担してくれますが、普通の感覚を持っていれば

両親には申し訳なくてたまらないでしょう。

就活に影響する

あえて悪影響と書かなかったのは、普通の浪人と同様

面接でどううまく表現できるかで面接官に与える影響は好にも悪にも

転がり得るからです。しかし、普通に浪人したよりも強い動機と説得力が求められるでしょう。

志望大学が諦めきれなかった…この大学じゃだめだと思った…

正直、大学のネームバリューやブランドに魅かれたようにしか聞こえませんよ。

なんでその大学じゃなきゃだめなのかしっかり考える必要があるでしょう。

成功の秘訣

デメリットは分かったけどやっぱり…

という人もいるでしょう。仮面浪人を成功させるにはどうしたらいいのでしょうか。

成功する人の特徴

まず第一に、現役時代勉強を始めるのが遅くて実力を伸ばしきれていなかった

タイプの人は圧倒的に有利です。ほっといても伸びしろがあるためいくらでも

やりようはあるでしょう。



第二に、自分の勉強を自分で分析できる人です。

仮面浪人は予備校(特に浪人コース)に通う時間を確保することが

難しく自分で勉強を進めることが前提となることが多くなります。

自分に何が足りなくてどうすれば克服できるのか、自ら考え見つけ出せる

人でなければ仮面浪人の成功は掴めません。

逃げ道を作る

成功の秘訣としてまず挙げられるのは、失敗したときのための

逃げ道を作ることです。逆のことを書いている記事も多いですが、

逃げ道は作っておくべきだと私は考えます。なぜなら、仮面浪人は失敗する

可能性のほうが高いからです。端から確率の低い勝負だということは知っておくべきですし

何も仮面での成功が大学生活の成功ではあり得ません。正直仮面には失敗したって

いいんです。挑戦したことで吹っ切れて、その後の学生生活を実りあるものにできたら

その挑戦は成功だと思います。どう転んでも成功につながるよう、逃げ道は

しっかり作っておきましょう。

後ろ盾のない挑戦を挑戦なんて呼びませんよ。それは博打というんです。

逃げ出さない

実は4月や5月ごろまで、仮面浪人をもくろむ人はけっこう多いんです。

しかしそのうちの多くは途中でやめてしまう。誘惑が多いし、

必要性がそもそも低いですからね。しかしあらゆる人に、

特に両親に対し迷惑もお金もかけて途中で逃げ出すというのはあまりに無責任です。

だったら初めからやらなきゃいい。逃げ出したあとの生活は、消えないもやもやと

コンプレックスとともに過ごすことも往々にしてあります。

やるならやり通す。それだけの覚悟がないなら合格なんて夢のまた夢でしょう。

最後に

結論を言えば、私は仮面浪人をおすすめしません。

そしてそれは私が失敗したからという失敗談の押し付けでもありません。

むしろ私の場合MARCHクラスの某大学(通っている方や目指している方もいるので伏せます)

で仮面浪人をし、現役から第一志望だった大学に合格を決めたこてこての成功パターンです。

仮面浪人を考えている受験生、あるいは大学生の皆さんには、

今一度冷静になって考えてほしいと思います。そしてそれでもやるというのであれば、

相当の覚悟は決めておきましょう。