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国立文系志望が慶應経済に進学した話(慶應義塾大学 経済学部 3年 K先生)

皆さんこんにちは。武田塾田町校で講師をしている慶應義塾大学経済学部3年のKと申します。

今日は僕がどんな受験生活を送ったのか、少しお話したいと思います。

 

1.どんな受験をしたの???


僕は現在、慶應経済に通っているのですが

その他にも

・横浜国立大学経済学部(後期日程)

・中央大学法学部

・立教大学社会学部

に合格しました。

この受験結果から分かる通り、僕は国立文系型の受験をしました。

第一志望は一橋大学社会学部だったのですが、そこは残念ながら不合格でした(泣)

それでも慶應経済、横国経済(後期)に合格することが出来た僕の受験体験記をここでお話します。

 

2.夏休みまでの過ごし方



僕は高校時代、バスケ部に所属していたので受験勉強に本格的に取り組み始めたのは高3の6月頃でした。

バスケ部を引退してから、1週間くらいは何にも集中できないぼーっとした時間を過ごしていたのですが、周りの友達も徐々に受験に切り替え始めていたので、僕も置いていかれるわけにはならないと思い、受験勉強を始めることを決意しました。

そのころから、①家が近かったこと②国立なので学費が安いこと③名前がかっこいいことを理由に第一志望は一橋大学に決めました。

6月に受けた模試では当然のE判定。慶應も確かE判定だったと思います。(英語150、国語120、日本史50、数学40くらい)

学校の先生や塾の先生から「模試の判定は気にするな」と言われていたので、特に結果は気にせず基礎を押さえることに専念してました。

 

3.夏休み~8月27日の惨劇



受験の天王山と言われる夏休み、僕も受験生として一日10時間勉強を目標に頑張っていました。

センター試験の模試で国数英日は8割を超そう!!と言われていたので、それに向けてとにかくガムシャラでした。

僕は塾に通っていたのですが、その塾の冷房が効き過ぎていたせいで3時間で腹痛が起きるという悩みを抱えながら、時には学校のそばの公民館に場所を移しながら勉強をしていました。(この時の腹痛が原因で現在も過敏性腸症候群という病気に苦しんでいます汗)

そしてやってきた、8月27日。この日のセンター模試の結果で、夏休みの成果がすべて問われるという大事な模試で、僕の受験勉強は大きく変わりました。

8割を越してやると意気込んで臨んだその日の模試で、なんと6月の模試よりも悪い点数を取ってしまったのです。(英語160、国語110、日本史40、数1A50、数2B30くらい)僕はこの出来事を『8月27日の惨劇』と勝手に呼んでいます。受験体験を語るときに結構ウケます(笑)


正直、泣きました。僕の実力はこんなものかと。ぼくの夏休みはいったい何だったのかと。

その結果をもって、私立文系型に変えようか迷ってると塾長に相談に行ったところ、

「成績はそう簡単に上がるもんじゃねぇ、受験を舐めるな」

と怒られてしまいました。

今にして思えば、この塾長の言葉が僕の慶應現役合格を導いたのかもしれません。

そうです、今成績の伸び悩みに苦しんでいる受験生の皆さん(特に最近受験勉強を始めた人たち)、「そう簡単に成績は上がらない」のです。これは、受験が終わるその瞬間まで肝に銘じてほしいことです。

 

3.9月~12月



『8月27日の惨劇』後、僕は受験に対して楽観的になることに決めました。どうせ成績はすぐには上がらないんだから成績が上がることを信じて気楽にやろう、と。

この時期くらいから心に余裕ができるようになって、冷静に自分のことを見ることができるようになったからか、自分の弱点が簡単に見つけられるようになったと思います。

「俺はここが苦手だから、今週中にこの範囲は絶対にできるようになろう」という感じで1週間ごとに目標を決めるようにしていました。

結局9月~12月のセンター最終模試まで、あまり成績が上がることはなかったですね(笑)

英語170、国語140、数1A60、数2B40、日本史70くらいをうろうろしていました。なので、模試の判定もよくてD判定くらいでした。倫政と理科基礎に至ってはノータッチでした(笑)

10月頃から第一志望の過去問も始めていたので、使っていた参考書は夏休みまでに使っていた参考書+過去問という感じでした。

塾のテキストや学校でもらったプリントをメインに勉強していたと思います。

 

4.センター試験


結局成績があまり上がらないまま、自分をとにかく信じて勉強を続けていた僕ですが、さすがに倫政と理科基礎もやらないといけないので、最終模試以降はその2科目を中心に勉強してました。

基礎を押さえきって、知識が記憶として定着したのでしょうか、センター直前になって理解度がかなり上がっているのを実感できるようになりました。(過去問で8割を安定してとれるようになってきました)

そして臨んだセンター本番、楽観的な僕もさすがに緊張しまくっていました。普段よく食べる僕が、昼ご飯におにぎり1個も食べきれなかったのですから(笑)

自己採点の時まで緊張は解けなかったです。一橋の足切りを超えなかったらどうしようか戦々恐々としていました。

結果は、、、総合点で約8割5分くらいでした!!!

数学は結局あまりうまく行かないままだったのですが、日本史92点、理科基礎は94点と自己ベストを何科目もマークしました。(立教と中央はセンター利用で合格)

「成績はそう簡単には上がらない」というのは本当なんだな、とこの時初めて実感しました。

 

5.受験本番から慶應合格まで



僕のセンター試験のラスト1カ月の伸びだけでもかなりストーリー性のある話だとは思うんですが、僕の波乱万丈な受験生活はまだ終わりませんでした。

センター試験の結果を駿台のセンターリサーチに出したところ、一橋の合格判定がB判定まで上がり、元々楽観的な僕でしたが、もはやすこし天狗になってしまいました。

そのことに気付かされたのが、併願校の慶應経済の過去問を初めて解いた時でした。

その頃には一橋の過去問でも6割5分くらいは取れるようになっていたので、私立の問題くらい余裕で解けるだろうと高をくくっていたのですが、慶應の問題を解いてみて愕然としました。

「なんじゃこりゃぁぁ!」と本気で太陽にほえましたね(笑)そのくらい驚いたし、焦りました。

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そんなこんなで慶應入試を終えて、迎えた一橋入試。

一日目の国語、数学は何とかできたのですが、まさかの二日目の英語で爆死!!

分からない単語のせいで頭が真っ白になってしまい、時間制限内ですべて解き切ることができなかったのです。

「終わった」と思い落胆しながら歩いた帰り道で、慶應の合格発表を見るとなんと携帯が表示した文字は「補欠」

その時は本当に何とも言えない気持ちになりました(笑)

結局その補欠は、高校の卒業式、後期日程を過ぎても合格に変わることはありませんでした。

浪人を決意し河合塾の浪人コースを申し込み、3月も後半を迎えたころでした。


なんと、慶應経済から補欠合格の電報が届いたのです!!!!

1カ月間、1万円に描かれた福沢諭吉先生を拝み続けたかいがあったのでしょうか(笑)

こうして僕の長い長い受験は終わり、なんとか慶應の合格を手にしたのです。(横国はその後合格しました)


6.まとめ



ここまで長い間、僕の受験奮闘記をご覧いただいて大変ありがとうございました。書いてるうちにいろいろ思い出して、かなり長くなってしまいました。

結局僕が何が言いたいかというと

受験は何があるか分からないから、最後まであきらめるな!!

ということです。

模試でどんなに良い点が取れなくても、過去問がどんなにできなくても、僕は受験を投げ出すことなく最後まで勉強を続けました。

今成績が伸び悩んでいる皆さん、E判定を連発している皆さん。諦めないでください。成績は上がると信じていれば上がります。それを実現するのは皆さんの絶え間ない努力です。

最後まであきらめずに、目標に向かって邁進しましょう!!!!

以上、部活引退まで全然勉強してなかったけど調子乗って最難関国公立を狙った男がなんやかんや慶應経済に進学した話でした。

ご覧いただきありがとうございました。