カテゴリー一覧

AO入試・推薦入試対策!~志望理由書の書き方編~



 

今日のテーマ 志望理由書の書き方

前回の「小論文の書き方編」でも記したように

AO入試・推薦入試では志望理由書や小論文を課されることがほとんどです。

しかし、AO入試や推薦入試において最も重要なものはこの志望理由書です!!

完成度の高い志望理由書なくして合格はありません。しっかり準備し、書きあげましょう。

 

前提として

こちらも前回の「小論文の書き方編」から引用ですが、

志望理由書でも小論文でもまず押さえておきたい前提があります。それは「納得」できるものであるかということ。書いたあなたが内容に納得しているのはもちろん、読み手が納得するように書くことが最も重要です。

読み手の存在を忘れた志望理由書、小論文の評価はとても低くなってしまいます。まずは「読者がいる」ということを覚えておきましょう!

また、志望理由書では「読み手」の存在を意識することに加え、あなたがどんな人物であるかを伝えることが非常に重要です。なるべく具体的なあなただけのエピソードを記してあなたという存在をアピールしましょう!

 

志望理由書の全体像

小論文同様に書くフォーマットを考えます。

基本の流れは、

1.今の自分自身について

2.将来何を実現したいか

3.1と2をつなぐために大学で何をどのように学びたいか

となります。

まだ抽象的なので、もうすこし詳しく説明していきましょう。

 

1.今の自分自身について

ここでは、大学のアドミッションポリシー、もしくは求める人物像にいかに合致しているかを記すところです。

アドミッションポリシーをどのように身につけたのか。また既に持っているあなたの力は、アドミッションポリシーや求める人物像とどのように一致しているか。

 

まだわかりにくいですね(笑)

具体例を挙げますので、参考にしてみて下さい。

<北海学園大学経済学部のアドミッションポリシー>

経済学研究科では、経済学をはじめ社会科学の高度な知見を有し地域社会の活性化に資する人材の育成を目的とし、以下のような人を求めている。

・経済の理論・歴史・政策という伝統的研究分野を深め、高度な専門的知識を身につけようとする人。
・環境や福祉のような現代的事象の本質的論点をみきわめ、広義の経済学に立脚してそれらの展望を開こうとする人。
・地域社会の課題を分析し検討しうる見識を身につけようとする人

(志望理由書 例①)

わたしは高校時代、住んでいる地域のボランティア活動に参加してきた。しかし少子高齢化により、わたしのような高校生が地域の活動に参加していることはめったにないことに気が付いた。また、ボランティアに参加している人もお年寄りが多く、若者だけでなく、わたしたちの父母の年代の人ですら参加者は少ないのだ。

しかし、意外と地域のボランティアは力仕事が多い。たとえば公園の木の剪定を手伝ったり、ごみ拾いで重いものを運んだり、正直いうともっと同年代の力が欲しいと感じた。なぜ、ボランティアがお年寄りばかりになるのか考えてみると、そもそもわたしの住んでいる地域に若者が少ないからだ。若者はどんどん仕事を求めて、東京や大阪などの大都市に行ってしまう。今いる父母の年代も、より給料を稼ぐために目の前の自分の仕事が忙しい。

北海道の町にもっと活力が溢れるためにはどうしたらいいか。私はそんな問題を解決したい、考えたいと思い貴校の経済学部で学びたいと考えている。

 

みたいな感じで、自分の活動とアドミッションポリシーで求められている内容が書けるとgoodです!

2.将来何を実現したいか

3.1と2をつなぐために大学で何をどのように学びたいか

ここでは大学の何学部で、どのゼミに入り、何を学びたいのか。

それを学ぶことでどう社会に役立てるのか。

といったことを書いていきたいところです。

 

こちらも具体例を書きます。

今回は大学のシラバスやゼミなどまでは調べていないので、そのあたりは許してください。実際に書くときは入念に下調べをしましょう。

(志望理由書 例②)

私が貴校に入学したら、1,2年生では幅広い教養を身につけたい。そのため経済の勉強だけでなく、世界の歴史や文学なども学んでいきたい。経済は人々の生活の積み重ねだと考えている。だからこそ、こういった教養は後々とても大切だと思っている。

3,4年生では○○ゼミに所属したいと考えている。地域の経済を活性化する方法を学んでいきたいと考えています。そして、卒業したあかつきには、地元に帰り地域に密着した企業に就職したいと考えています。大学で学んだ経済学や地域活性化策を実践の場で活かせるよう学業に励んでいきたいと思っています。

 

下調べが甘いのでざっくりですが、イメージはこんな感じに書けると良いです!

 

いきなり完璧を求めない!

志望理由書を書くとき、いきなり100%完璧なものにする必要はありません。繰り返し書き直すことができるのですから、添削してもらったり、じっくり調べたりして徐々に完成度を高めていきましょう!

また、参考例で書いた文章を見て頂くとわかるかもしれませんが、「自分のこと」を良く知っていることがとても大切です。

どんな経験をしてきたか。その時、どんなことを思ったのか。どんな成長ができたのか。

この経験が志望理由書における「個性」「あなたらしさ」であり、あなたがどんな人物であるかを示すところです!しっかり見つめなおす時間も取って下さい。

 

最後に

志望理由書、小論文は書けば書くほど「これでいいんだろうか…?」と悩みのスパイラルに陥ります。

よりよい文章に仕上げるには人に読んでもらい、添削してもらうことが最も効果的です。

AO入試や推薦入試の対策でどう準備したらいいか困っていれば、ぜひお気軽に武田塾まで受験相談にお越しください!