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もう忘れない!?エピソード記憶を使った忘れにくい暗記法

もう忘れない!?エピソード記憶を使った忘れにくい暗記法

皆さん、こんにちは。
武田塾田町校の福山です。

今回は「記憶」についてお話していきます。

「短期記憶」、「長期記憶」というフレーズはどこかで聞いたことがあるかと思いますが、長期記憶はさらに細分化されます。

こちらはどうでしょう。聞いたことありますか?
「意味記憶」と「エピソード記憶」です。

今回のブログではこの2つの記憶について解説し、エピソード記憶を使った暗記法を紹介していきます。

意味記憶とは?エピソード記憶とは?

意味記憶

意味記憶とは、「勉強は英語でstudy、酸素はO2」といった一般的な知識としての記憶です。

エピソード記憶

エピソード記憶とは、体験や感情を伴った出来事、経験の記憶です。

具体例として
理科の実験や家庭科の調理実習のことをずっと覚えていたり、日本史の年号語呂合わせ、アルファベットを音楽に合わせて覚えるなどもエピソード記憶です。

それぞれの特徴について

両者を比較した時にエピソード記憶の方が忘れにくという特徴があります。

受験生の皆さんなら、忘れにくい暗記法で学習していきたいですよね。

また10才を境に意味記憶の能力は低下し、逆にエピソード記憶の方が得意になってきます。子どもの方が意味記憶は得意なんですね。

エピソード記憶暗記法

そこで具体的な暗記法について紹介していきますが、暗記法は工夫ひとつで効果が倍増します。

自分の勉強法が以下のポイントを満たしているかチェックしてみて下さい。

エピソード記憶暗記法1.いつもと違う場所で暗記する

いつもと同じ場所で勉強していてもなかなか印象に残りません。

そこで、友達の家や公園、お風呂など普段と違う場所で暗記しましょう。

いつもと違えば違うほど印象に残りやすいです。

エピソード記憶暗記法2.いつもと違う行動をしながら暗記する

普段勉強は座って勉強をしていると思いますが、思い切ってちょっと変わった状態で勉強してみましょう。

片足立ちをしながら、利き手と反対の手で書きながら、逆立ちしながらなど。

著者が受験生時代どうしても覚えられない英単語を覚えていた勉強法があります。

紹介します。

トイレ前暗記法

手順は以下の通りです。
方法は簡単です。

覚えたい単語10個の「英単語と訳」をルーズリーフに書く。

訳だけが隠れるように付箋を貼る。そのルーズリーフをトイレ扉の外側に貼る。

部屋に戻り、違う勉強をする。

トイレに行きたいとき我慢する。限界まであとちょっとというタイミングでトイレに行く。

トイレ前の英単語を全て正解したらトイレに入る。

同じルーズリーフの問題を5回クリアしたら、違うルーズリーフに変える。

覚え終わったルーズリーフはトイレ内に貼って、たまに眺める。

あまりキレイな方法ではありませんが、勉強にスリルを求める生徒は試してみて下さい。

エピソード記憶暗記法3.ストーリー(流れ、因果関係)に着目する

中学でも習う歴史に『1732年、享保の飢饉』があります。

簡単な例ですが、ストーリー(流れ、因果関係)に着目して年号を覚えましょう。

1732年、西日本一帯で長雨が続き、収穫前の米を食べてしまうウンカという害虫がたくさん発生して、「享保の飢饉」が起こってしまいます。

江戸では米不足に陥り、米屋などを住民たちが襲う「江戸の打ちこわし」が起きます。

だから、年号は『人並みに(ヒトナミニ)コメが食べたい享保の飢饉』と覚えましょう。

このように年号ゴロもストーリと組み合わせれば、一気に忘れにくくなります。

エピソード記憶暗記法の使用上の注意

なんだかエピソード記憶暗記法を使用すると疲れそうですね。

一見めんどくさくて、遠回りな方法ですが普段の勉強に「変化」をつけることが重要です。

そのため、エピソード記憶暗記法には使用上の注意があります。

それは“ここぞ”という時にのみ使用するということです。

理由は、普段と違う変わった勉強法だからこそ、脳が刺激されるからです。

毎日理科の実験をしないからこそ、細かな器具の使い方まで記憶しているのであって、毎日料理をしないからこそ調理実習で作った料理を忘れないのです。

英単語や年号、数学の解法などのどうしても覚えられないものにだけ使ってくださいね。