皆さん、こんにちは。
武田塾田町校の福山です。
今回は受験勉強の最大の敵?である睡魔対策の「仮眠」について正しい方法をご紹介していきたいと思います。
受験生の皆さんは、「仮眠」や「昼寝」について以下のようなことを一度は耳にしてきたのではないでしょうか。
「眠くなったら一度20~30分仮眠を取るといい」とか。
「昼寝が作業効率をアップさせる」とか。
私自身も受験生のとき、学校の先生に同様の事を言われていましたが、正直先生のおっしゃられていたことを正確には理解できていなかったと思います。
というのも、そもそも「いやいや、眠るって言ったって、そんなすぐ眠られれねーし。眠るまで時間かかるし。寝つき悪い方だし。」
これが高校生福山の考えでした。
しかし、大学時代課題の提出に追われる(製図や模型製作など受験勉強よりもハード)日々を過ごすことで仮眠の重要性を理解できたと思います。
そもそも勘違いしている!?仮眠とは???
まず、仮眠についての誤解を解きたいと思います。
仮眠とは、「眠らなくてもよい」ということです。
はい???
余計混乱させてしまったでしょうか。
言い換えますと、「睡眠状態(意識が無い状態)でなくてよい、目を閉じているだけでもよい」ということです。
一説によると目を閉じているだけでも、睡眠時の約半分くらい体力を回復できるそうです。
実は目を開けている時、ものすごい量の視覚情報が脳に飛び込んできます。そして脳はその大量の情報を処理しています。
数分目を閉じることで視覚情報を一時的にブロックし、脳を休ませることが出来ます。
知っておいてほしい、睡眠段階とは???
睡眠段階とは、睡眠状態の指標として睡眠時の特徴から睡眠を5段階に分けたものです。
睡眠段階1
睡眠開始時-いわゆる寝入りばなで、呼びかければ直ぐに目覚めることができる状態。
睡眠段階2
軽い寝息をたてる中等度の睡眠状態。
睡眠段階3
深く寝入った状態で、呼びかけなど外界の刺激にも反応しにくい。
睡眠段階4
ノンレム睡眠の最も深い段階。
睡眠段階5
レム睡眠と言われるもの。一般的にはレム睡眠は体の睡眠と考えられている。
仮眠でOKなのは睡眠段階1,2まで、3に入ってしまうと起きられないか、起きても逆に辛くなってしまいます。
どれくらい眠ればよいのか?
私は2つの仮眠をおススメします。
①1分間仮眠
1分間目を閉じるだけです。勉強の区切りがよい所でこの1分間仮眠をはさみましょう。
例えば「このページの単語を覚えたら」や「この章が終わったら」や「参考書を6ページ読んだら」など小刻みに勉強と勉強の間に入れていきましょう。
②20~30分仮眠
2~3時間勉強をして、ちょっと疲れてきたなと思ったら取り入れましょう。
深い眠りに入らないようにアラームをセットしましょう
やってはいけないこと
・横になる
深い眠りに入りやすいので、注意が必要です。自宅で勉強する際、仮眠のつもりが朝を迎えてしまわぬよう、ベッドでの仮眠は厳禁です。
また横になりながらの勉強は、ウトウトがいつの間にか爆睡という事態が起きますので座って勉強しましょう。
姿勢は机に座ったまま突っ伏したり、壁にもたれかかる程度にとどめましょう。
・アラームをかけない(時間を決めない)
こちらも深い眠りに入ってしまうので、アラームをセットしましょう。自習室など他の人がいる空間ではイヤホンを装着しましょう。
・二度寝する
仮眠をしたからといって、眠気が完全にすっきりするわけではありません。仮眠時間が終わったら伸びをしたり、ミントガムを噛むなどして集中モードに切り替えていきましょう。
・夕方以降の仮眠
夜の睡眠に支障をきたさぬよう、夕方以降の仮眠は控えましょう。
15:00までに仮眠を取っておくのがよいでしょう。
試験中の仮眠もオッケー!?
武田塾田町校の東工大講師は入試本番中に仮眠を取っていたそうです。
東工大の数学は試験時間がなんと3時間とかなりの長丁場です。3時間ノンストップで問題を解くことは逆に非効率だと考え、試験中に短い仮眠を取っていたとのことです。
注意して頂きたいことは、この講師は普段の勉強から本番を想定して練習を重ねてきたということです。
ぶっつけ本番で仮眠を取るのはダメですよ。
最後に
受験は長期戦です。適度に緩めることが大切です。緩めすぎも禁物ですが。
加減が難しく、判断が出来ない場合は塾の先生や大学生の講師に相談してみましょう。