皆さん、こんにちは。武田塾田町校の福山です。
今回は今年度慶應義塾大学環境情報学部にAO入試で見事合格しました馬汗アブドゥラくんよりAO入試の対策についての極意お話を聞いちゃいましたので、ブログにまとめていきたいと思います。
慶應環境情報を目指すことになった経緯を教えてください。
受験勉強を始めた時、東京工業大学を志望していました。高校が附属高校ということもあり、生徒の半分くらいは東工大を目指していました。
よく勘違いされているのが、附属校だからといってエスカレーターで上がれないんです。みんな他の受験生と同様の試験を受けます。
東工大に向けて勉強している3年の秋ごろ、武田塾の校舎長から「慶應の環境情報って、アブくんにあっていると思うよ!」と言われ、気になって調べてみたました。
最初は「自分は工学部に行くつもりだし、なんで文系なのか理系なのか分からない学部をすすめるんだろう?」くらいの気持ちでしたが、大学のホームページを見て、一目惚れしました!!
「もっと早く教えてよ〜」と思ってしまったほどです。笑
そして、第一志望を東工大から慶應環境情報にチェンジしました。また一般受験だけでなく、AO入試も受けることに決めました。
どのようなAO入試の対策をしていたのか教えてください。
対策としては、一次選考(書類審査)に向けて「志望理由書」と「自己アピール」の2つの書類作成です。
「志望理由書」は、大学調べをして、どうして自分がその大学に行きたいのか整理します。「自己アピール」は、いかに自分が魅力のある高校生なのかということを掘り起こす作業です。
それでは「志望理由書」の作成について詳しく教えてください。
前述しましたが、私の場合は一目惚れでした。
大学のホームページを見ながら、「スゲー!!こんな大学あったんだ。こんなことやりたかったんだ。むしろ東工大より慶應環境情報の方がやりたいことだ。」と思いました。
具体的には以下のような手順で進めていました。
①ホームページで大学・学部について調べる。
↓
②興味を持った、「魅力」や「大学で学べること」を整理していく。
私の場合、友達や家族に話しまくっていました。人に話すことで、曖昧な部分が明確になります。
また、相手のリアクションが見えるので、自分の魅力の伝え方が弱いところに気づくことができました。
今思えば、これが二次選考の面接に活きたと思います。
↓
③大学と自分の共通点を探す。
これが非常に重要です。
②で調べた「魅力」や「大学で学べること」に「なぜ自分はそれをやりたいのか?」を深掘りしていく作業です。
自分の場合は、高校の課題研究(ロボット製作)をする中で感じた「一般的な工学部で学ぶよりも、幅広い学問に通じて多面的なアプローチをして問題解決したい!!」という思いが大学の理念と合致しました。
↓
④①に戻り、繰り返す。何度も調べていくと、大学の魅力がどんどん出てきます。
それでは「自己アピール」の作成について詳しく教えてください。
「自己アピール」の作成は、一言で言ってしまうと、自分を「スーパー高校生」にする作業です。
こんな高校生いるの!?と思われるくらい、また自分が魅力と思っていない部分でさえも「自己アピール」の材料にします。表現があまり良くないですが、「物は言いよう」です。
たとえ、趣味であってもそれを「研究」にしてしまえば良いのです。誰しも好きでやっていることが1つや2つはあると思います。それに「目的」と「検証」と「考察」を加えれば、ちゃんとした「研究」です。
私の場合は、趣味がパソコンで音楽を作ったり、ロゴを作ったりすることでしたので、音楽製作研究、デザイン研究として書類提出しました。
ポイントは恥ずかしがらないことです。自分が好きでやっていることだから、他人に見せるほどのことじゃないと謙遜してしまうのは、もったいないです。
私は趣味に加え、部活のこと、学校生活のこと、通っていた語学スクールのこと・・・思いつく限りのことをアピール材料にしました。
そうはいっても、特にアピールできるものがない場合は、作ってしまえば良いと思います。しかし、それは今自分がやっていることの延長線上にないと内容が薄いものになってしまいますね。
そうやって書類を作成いていくと、自分が本当に「スーパー高校生」に思えてきます。むしろ、自分が気づいていなかった魅力を再発見していくことにつながりますので、自信が湧いていきます。この自信が二次選考(面接)で非常に重要になってきます。
二次選考の面接についての対策を教えてください。
私の場合、二次選考の対策はほとんどしていませんでした。むしろ二次選考で必要なものは一次選考の書類作成で培われました。
前述しましたが、大学の魅力ややりたいことを友人や家族に話すことで「プレゼン能力」を鍛え、自分の魅力を探す作業で自分が合格しなかったら誰が合格するんだという「自信」を身につけることができました。
この「プレゼン能力」と「自信」で二次選考を乗り越えました。
面接の様子を教えてください。
面接は、予想以上にラフなものでした。自分がフレンドリー過ぎたのかもしれませんが。笑
内容は、序盤こそ想定していたいわゆる「志望動機」と「自己アピール」でしたが、それ以外はほぼ雑談?のような話をしていました。
面接で気をつけることなどありますか?
自分の素をしっかり出せれば良いと思いますが、「常に堂々としている」ことが大事かなと思います。
控え室で他の受験生の様子を観察していましたが、自信に満ちている受験生、自信のなさそうな受験生の違いが私の目でもはっきりとわかりました。
この受験生はすごいなと感心したのが、真っ赤な着物で試験に臨む女性がいました。その女性はやっぱり堂々としていました。おそらく単なるネタで着物を着ているんじゃないです。
周りと違ったことをすれば、合格出来るということではないですが、「変なことをするやつ」って合格するのかも!?と感じました。
変なことを出来るやつって、「そんなことで自分が落ちるわけがない!!そんな次元で戦っていないんだ!!」ってオーラがでています。真っ赤な着物の女性もそんなオーラが出てました。
でも、やちゃいけないこともあると思うので空気を読むことも大事ですよね。笑
AO入試を考えている受験生に一言お願いします。
AOを考えている受験生に、というより母校の生徒に対してメッセージを書きます。
自分の高校は、やっていることはほとんど工業高校と同じです。専門科目の実験もありますし、卒業研究もあります。皆、その学校生活の中で普通の高校生と同レベルの授業もやって、受験勉強もやっています。
だから思うんです。「もったいない!!皆もAO受ければいいのに!!」って。
他の高校生に比べ、専門科目もやるし課題研究もやるし、東工大附属の生徒はそこが強みです。けれどもAO受ける人がすごく少ないので、その強みを活かしきれていないと思っています。一般受験するなら、むしろ弱みになっちゃうのかなとも思います。
中には一般受験があるから、中途半端に学校の課題研究をし、中途半端に受験勉強している人たちが多いです。
うちの学校は「研究はしません!!」はできないのですから、本気で課題研究して、それをAOに使えば良いと思います。
だから、「東工大附属の皆、もっとAO受けよう!!」と声を大にして言いたいです。
わからないことがあれば、いつでも相談に乗りますよ。
アブドゥラくんにとってAO入試とは、なんですか?
大学調べや自分のアピールポイントを探す作業を通して、将来自分のやりたいことがどんどん明確になっていきました。それが楽しくて、自分自身にワクワクできた良い機会となりました。
また合格したことによって、「自分は大学に認められたんだ!!」とさらに自信を持つことができました。
今は早く大学で勉強をしたいです!!