日本人でありながら英語をぺらぺら話し、
外国人と流暢に会話をしている、、、
そんなバイリンガルの姿を見ると、
かっこいいな、自分もあんな風になれたらな、
と感じる人も多いのではないでしょうか。
しかしながらバイリンガルというものについての勘違いが、
私たちの中に実は多く存在します。
そこで今日はそんなバイリンガルに関する
誤解・勘違いについてお話ししてみたいと思います。
海外にいれば自然と話せるようになる
まず一つ目にあげられる勘違いは、
海外にいれば自然と話せるようになる、という認識です。
この認識は、海外から帰ってきた人が英語をぺらぺらに操っていたり
海外にいった子供があっという間に現地の子どもたちと仲良くなっていたり
という話に由来するのでしょう。
しかしながらここには大きな誤解があります。
本当に小さいころ、2歳や3歳のころから海外にいた子どもはつゆ知らず、
思春期をすぎてから海外に渡った人の場合、その言語習得には
多大な苦労を伴います。
幼少期に海外へ行ったとしても滞りなく意思疎通を
行うには相応の時間と労力が必要であると言われており、
バイリンガルの方々は、帰国後周りのひとからかけられる
そのような苦労を全く考慮しない
物言いに強いギャップを感じることがあるそうです。
母語と同程度話せるようにはならない
次にあげられるのが、バイリンガルのひとは2ヶ国語を
同じようなレベルで使いこなすことができるという認識です。
よく英会話教室などの広告で、「幼少期から英語を始めなければ
ネイティブのように話せるようにはなれなくなります」というような言い回しがされます。
あたかも幼少期から始めればネイティブのように話せるかのような言い方ですが、
多くの研究により第二言語が母語の熟達度を超える、あるいは並ぶことは
ありえないという見解がなされています。
であれば、世界中で多く話されている英語は”ネイティブのような”英語ではありえませんし、
英語を外国語として学んでいる私たちが目指すべきは決してそのような英語ではないと言えるでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
バイリンガルに関する誤解って意外とあるんですよね。
これから英語を学んで世界で活躍したいと考えているひとには
是非とも正しいバイリンガル像を持っていただき
目標を叶えて欲しいと思っています。